#社会保障、はじめました。

教材イメージ

書誌情報

猪熊 律子(著)
発行:SCICUS
四六判 248ページ 並製
定価 2,025円+税
ISBN 978-4-86668-004-0 C0036
刊行 2018年5月28日

内容紹介

読んだ後、思わず議論したくなる。
高校生・大学生がポジティブに語ってみた、日本の未来!
#あなたも、社会保障、はじめませんか?

「公平とは何か?」
「お金持ちに年金を給付することは必要なのか?」
「『安心を得る』とはどういうことか?」・・・

実は「社会保障」は大変魅力的な語り合う「ネタ」の宝庫。
社会保障への不安や不信、世代間対立を煽るようなネタばかりではありません。
まずは社会保障の“根っこ”の部分について身近に考え、知って、自分たちで話をすることから始めてみませんか。

本書は、大きな2つのパートで構成されています。
読売新聞社編集委員猪熊律子氏(前社会保障部部長)が、日本の社会保障について「国民皆保険・皆年金」の歴史・背景を踏まえ、わかりやすく解説した社会保障の基礎知識編。
そして、若者たちの慧眼に長年社会保障畑を歩んできた同氏も驚いた、高校生・大学生による「社会保障の哲学カフェ」の臨場感たっぷりのレポート。
社会保障の“根っこ”の部分について、身近に考える方法がこの一冊に詰まっています。

社会保障教育に悩まれている現場の先生。
若者に何がわかるのかと議論をしてみたい方々。
社会保障を国民にどう「自分事」化させればいいのか分からない厚生労働省の方々、または各自治体の方々。
社会保障はすべての人に関わりますが、社会保障にかかわるすべての人たちに読んでいただきたい本です。

目次

本書は、左右どちらからも読み進めることができます。
右開きで読むと、若者たちが集まって社会保障について語り合った「社会保障の哲学カフェ」のノンフィクションレポート【高校生・大学生がポジティブに語ってみたら、】編。
左開きで読むと、読売新聞社編集委員 猪熊律子氏(前社会保障部部長)による、社会保障の基礎知識のレクチャー【立ちすくむ国を生き抜くために知りたかったので、】編となっています。

■【高校生・大学生がポジティブに語ってみたら、】編 目次

☆はじめに

●社会保障、はじめます。(漫画)

●社会保障の哲学カフェ、はじめました。
「社会保障の哲学カフェ」について ~社会保障を哲学的に考える試み
進め方 ~今回の例~ / 今回議論したテーマ

議論、はじめました。
・グループ1 お金持ちに年金を給付することは必要なのか
哲学カフェノート ~あなたも考えてみませんか1

・グループ2 「健康ゴールド免許」制度はうまくいくのか
哲学カフェノート ~あなたも考えてみませんか2

・グループ3 「公平」とは何か ~社会保障と損得勘定~
哲学カフェノート ~あなたも考えてみませんか3

僕らの社会保障(漫画)

●社会保障の哲学カフェのすすめ
・社会保障の議論は楽しい!
そもそも、「哲学カフェ」ってなに?
社会保障を楽しくまじめに考えるための「しかけ」
・「社会保障の哲学カフェ」に参加した学生の声(一部)
・基本のルールはたった2つ
・社会保障を楽しく「哲学する」ために
・ファシリテーター・メンターの存在
・「社会保障の哲学カフェ」を開いてみよう
どんなテーマで話せばいいの? / 人を集めるには? /
場所は? / 必要な設備、用意するものは? / 時間は?
・実際に計画を立ててみよう

●社会保障、もっと知りたい!

☆ご協力いただいた皆さま


■【立ちすくむ国を生き抜くために知りたかったので、】編 目次

●第1章 社会保障の基礎知識
日本の社会保障の根幹―国民皆保険・皆年金

国民皆保険・皆年金は当たり前、は日本だけ?

社会保険の仕組み
1 社会保険とは
2 民間保険との違い
3 社会保険の財源
【コラム】社会保険が広まったわけ

社会保険にまつわるさまざまな問題
1 年金保険料の未納、日本だけ?
2 拠出記録はどこへ?

社会保険方式(社会保険)か、税方式(社会扶助)か

制度の成り立ちや制度への理解は国によって違う

どういう仕組みなら適切だろうか

●第2章 国民皆年金の歴史

日本の公的年金保険制度の始まり
1 戦争がもたらした社会保険(年金保険)の発展
2 制度存亡の危機を乗り越える

国民年金制度創設の背景
1 社会保障への国民の関心が高まる
2 国民年金制度創設を旗印に政党が競い合う
【コラム】当時から着目されていた高齢者問題

国民年金制度創設にあたっての議論
1 社会保険方式か税方式か
2 低所得者の対応
3 制度の対象者
4 保険料の設定

「国民皆年金」ついに実現
【コラム】国民皆年金達成時の「証言」

●第3章 国民皆保険の歴史

日本の公的医療保険制度の始まり
1 ドイツを参考に創設された被用者保険
2 農村にも医療を! ―国民健康保険の創設
3 戦争がもたらした社会保険(医療保険)の発展

制度の崩壊と戦後の立て直し
1 原則、市町村が運営
2 国民健康保険税(国保税)の創設
3 国の税金の投入

「国民皆保険」の声が高まっていった背景
1 医療格差の広がりが問題視される
2 国民皆保険構想が掲げられる

新・国民健康保険法の成立―「国民皆保険」実現に向けて
1 社会保険方式か税方式か
2 低所得者の対応
3 制度の対象者
4 保険料の設定
【コラム】保険料負担を巡る議論

●第4章 国民皆保険・皆年金の今とこれから

現在の公的医療保険制度
1 一時、老人医療費の自己負担は無料だった! !
2 膨らむ高齢者の医療費をどうするか

現在の公的年金保険制度
1 制度の大改正を経て現在の形へ
2 「2階建て」の仕組み

国民皆保険・皆年金の揺らぎ―その要因とは

雇用の不安定化がもたらす問題
1 働き方における格差
2 年金保険における格差
3 医療保険における格差
【コラム】被用者保険の適用拡大は進むか

少子高齢化の進行がもたらす問題

経済の低迷や財政状況がもたらす問題

国民皆年金・皆保険を守るために

☆あとがき
ページの先頭へ